「やりたかった仕事だけど、しんどすぎる…」
「他分野へ転職する場合は何系がいいのかな?」
このような悩みや疑問を持たれている方は多いのではないでしょうか。
看護師から他職種への転職を検討している方は多いですが、今までと違う分野に挑戦するのには必ず不安が伴うと思います。しかし、それはあなただけではありません。初めての事に挑戦するときは、皆が不安を持っているので安心してください。
この記事では、看護師から他職種へ転職するメリット・デメリットやおすすめの転職先などについてお伝えしていきます。ぜひ転職を考えている方は参考にしてください。
看護師から他職種に転職するメリット
まずは、看護師から他職種へ転職するメリットについてお伝えしていきます。
冒頭でもお伝えしたように、看護師から他職種に転職する際には不安が伴います。しかし、その不安以上に転職する事により、大きなメリットも得られる可能性が出てきます。
他職種に転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
規則正しい生活ができる
勤務先にもよりますが、看護師の仕事には基本的に夜勤があります。なので、日勤と夜勤を交互に繰り返す事により生活習慣が乱れる事が多いです。それだけではなく、夜勤により睡眠不足に陥ると、日中の眠気や疲労感、情緒が不安定になりうつ病やその他の病気にかかるリスクが高くなります。
しかし、日勤だけの仕事に転職する事により、規則正しい生活を送れるようになるので健康的に日々過ごせるようになります。そして、友人・家族・恋人とも予定を合わせられるようになり、ワークライフバランスも整える事が可能になります。
プライベートの時間、疲労や睡眠不足に悩まされていた方は、他職種に転職する事により問題が解決できます。
肉体的・精神的負担の軽減
看護師として働いている上では、患者さんの命に関わる仕事をしているため、医療ミスを起こさないように常にプレッシャーとの戦いです。
なので、他職種に転職する事によって、責任感やプレッシャーから解放されるので、気持ちに余裕が持てるようになり精神的にも安定しながら仕事をする事が可能になります。
看護師として働いている方の中には、「プレッシャーに押しつぶされそう」と悩まれている方はは解決ができると思います。
人間関係が改善される
看護師同士は、仕事のやり方や患者さんへの対応の違いで対立しやすい傾向にあります。それだけではなく、看護師は上下関係が厳しい世界で女性が多い職場なので、閉鎖的で偏った思考を持っている方が多いです。
他職種に転職する事で、男性の社員が増えたりすることにより、上記のような人間関係から解放される傾向にあります。
なので、人間関係に悩んでいる方はこの問題は解決できます。
新しい世界を知る事ができる
看護師の世界は閉鎖的で、その中で仕事をしていると視野なども狭くなりがちです。
他職種に転職をすると、看護師としては使わなかったビジネスマナーやコミュニケーションスキル使うようになります。なので、今までの狭い世界から出ることによって、視野が広くなり自身の今まで見つけられなかった能力も知るチャンスを得る事ができます。
看護師としての仕事に飽きてきた人は解決できると思います。
看護師から他職種に転職するデメリット
看護師から他職種への転職に限らず、転職をする際に「前の仕事の方が自分に合っていたのかな」と思う場面もあるでしょう。
メリットもたくさん見てきましたが、メリットがあると必ずデメリットもあります。なので、各ポイントを抑えて自身が置かれている状況と比べてみて、参考にしてください。
お給料が低くなる可能性が高い
看護師は夜勤やその他の手当があるので、基本的にお給料が高い傾向にあります。しかし、他職種に転職する事により手当や夜勤がなくなり、お給料が低くなる可能性が高いです。
賞与の金額も減ってしまい、年収が何十万〜何百万も減ってしまうケースもあります。
こういった理由から、看護師に戻る方が多かったり、副業をして生活をしている方も多いです。なので、看護師の時の金銭感覚を一度消し、金銭管理を改めてしっかりする事が大事になります。
看護師に戻る際にブランク期間ができる
他職種へ転職する事によって、看護師としてのブランク期間が生まれます。そのため、「やっぱり看護師に戻りたい!」と思った際にブランク期間がある事によって採用されにくくなる可能性があります。
ブランク期間に、スキルの低下や新しい知識に対しての知識不足があるとみられる事が多いでしょう。
なので、もし看護師としても求めらる人で居続けたい人は、転職してからも看護師としての勉強を継続しておくことが大事です。
看護師のようなやりがいがない
看護師は、人から頼られたり日々プレッシャーも強い仕事にはなりますが、その反面やりがいも感じられるという点もあります。なので、「しんどすぎる」などと思っていても、看護師の仕事に誇りを感じている場合は、転職する事によりやりがいが失われてしまう可能性があります。
転職先を選ぶ際には、業務の多様性や自分の長所を活かせるような場所をイメージして選ぶようにしましょう。
しかし、看護師に戻るのも選択肢として無くなる訳ではないので、重く捉えすぎずに挑戦するのも大事です。
看護師から他職種に転職をする理由 5選
「自分は我慢が足りていないのかな…」
転職を悩む際に多くの人がこれを思うと思います。人によって理由は異なりますが、それぞれ悩みを持っています。なので、この事さえ分かれば転職に踏み切る勇気にもなると思います。
他の人の理由も参考にしてみて下さい。
お給料が仕事内容に対して割に合わない
看護師の給料は、他の職業と比べても高い傾向にはあります。
しかし、仕事内容とお給料を比較してみると、割りに合わないと感じる方は多いようです。夜勤に日勤が交互にあり、ライフワークバランスが崩れる事が多かったり、日常的にプレッシャーがかなりかかってしまいストレスを感じる事が多いことからきていると言えます。
職場によっては、看護師業務の範疇を超えるような仕事を頼まれることもあるようです。このような内容からお給料に見合わないと感じるようです。
人間関係がうまくいかない
昔に比べれば、年々男性の看護師も増えてきていますが、それでも割合的にはやはりまだ女性が圧倒的に多いです。
看護師の職場だけではなく、他の仕事でも人間関係がギスギスすることはあると思います。しかし、女性が多い職場だと派閥がとても大きくなる事があります。そして、これは女性だけの悩みではなく、男性も女性看護師の派閥に巻き込まれてしんどい思いをしてる方が多いようです。
女性が多い職場だと、結婚や妊娠などの「ライフイベント」により、休暇や退職が多いためその分の皺寄せが圧倒的に他の職業よりも多いことも原因の一つにあるようです。
長期休暇を一度取れば、その人に対してあたりがきつくなったりすることから復帰も厳しいとされています。
家族・恋人・友人と予定が合わない
看護師の仕事はシフト勤務が多い職場で、日勤と夜勤が交互にあるので、ライフワークバランスが取りにくいとされています。
休みがあっても激務で疲れて寝てしまっていたり、夜勤の場合は一般的な仕事をしている人と真逆になるので、家族・恋人・友人が仕事している時に寝て、皆が寝る時間に仕事をしている生活になるので、予定も合わなくなりますよね。
このような生活をしてると予定が合わずに友人とは疎遠になり、家族とはなかなか会えず、恋人とはすれ違いが生じることから転職を考える方が多いようです。
身体的・肉体的にストレスが生じるため
看護師の仕事は、人の命を預かっているので責任が重く、常に切迫した状態が続きます。なので、身体的ストレスが生じる事があるようです。
そして、夜勤と日勤があるため、昼夜逆転が一か月の間に何度も起こります。体力的にもしんどくなり、肉体的にも常にストレスがかかり続けるので、パニック障害やうつ病などになる方も多々いるようです。
「ミスをしてしまったら…」と思えば思うほど人は見えないところで、気づかないうちにストレスを大きく抱えていってしまいます。
このストレスに耐えられなくなり、辞めてしまう方が多いようです。
他職業に興味がある
看護師の世界は看護師以外の職業の人から中の世界が見えにくいです。それと同じで、高校を卒業して、専門学校もしくは大学で看護師のことについて学ぶので、看護師の世界は閉鎖的で中の世界は見えにくいです。
なので、人から聞いた話や、最近ならInstagramやTikTokで仕事の内容を見て、「こんな仕事をしてみたいなぁ」と興味を持つことも多いそうです。
今まで閉鎖的な環境に居たからこそ新しいことに興味を持って転職したいと思う方も増えているようです。
看護師としての経験が活かせる他職種 5選
まずは、看護師としての経験が活かせる他職種についてお伝えしていきます。全く別の職種に転職するのはハードルが高いという方は、看護師の経験が活かせる他職種に転職するのも一つの方法なので、しっかりみて下さい。
美容クリニック
美容クリニックでは、美容関連の施術や治療後の観察・指導などを行います。
病院と違い、病気の治療をするのではなく、美容関連の施術を行うので夜勤がなく、ワークライフバランスを整えたい人にはぴったりの職種になります。
お客様に対しての営業があるので、コミュニケーションに自信のある方や人と関わって仕事をしたいという方にとってはとても向いている職種です。しかし、クリニックによってはノルマがある場所もあるので、プレッシャーが嫌で転職する人はしっかり各クリニックについて調べてから転職するのがいいです。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で事務仕事をする職業になります。
医療費の計算や受付対応、カルテ整理などの業務が基本です。医療事務は民間資格なので、資格がなくても働けますが、資格を持っている方が有利ではあるので、この機会に勉強してみるのもいいと思います。
しかし、看護師としての経験があれば、医学的な知識や医療用語を把握しているので、資格取得や転職がスムーズに進めらます。
医療系のコールセンター
医療系のコールセンタースタッフも看護師としての経験を活かすことができます。
働く場所にもよりますが、仕事内容は下記のような内容になります。
- 健康に関する相談窓口
- ワクチン接種後の健康観察
- 医療品メーカーの問い合わせ窓口
- 医療機器メーカーの問い合わせ窓口
- 病院やクリニックのコールセンター
などになります。
働く場所によって、病気や怪我の応急処置の電話対応などだと緊急性が高いので、迅速かつ正確な指示を求められたりもします。なので、自身がどのように働きたいかで転職先を選ぶようにした方がいいです。
養護教諭
養護教諭は学校の保健室の先生のことです。しかし、養護教諭になるためには教員免許を取得するか、看護資格取得後に養護教諭養成施設で特定の科目と取る必要があります。
仕事内容としては下記のようなものになります。
- 保健・環境衛生の実態把握
- 生徒の心身健康への対応
- 健康増進への指導
などになります。
公立学校に勤務する場合は地方公務員、私立学校や国立学校に勤務する場合は公務員ではなく学校に雇用される形になります。
助産師
助産師は出産に立ち会い分娩介助を行う仕事です。
出産のサポートだけではなく、妊婦の健康面や食事の管理、新生児のケアも行います。
産科クリニックや産婦人科で働くケースが多いので、夜勤や休日出勤があるので働き方としては、一般的な看護師に近いと言えます。なので、看護師としての仕事が嫌になって転職したい方ではなく、人間関係に悩んでいる人には向いています。
助産師になるためには、資格が必要です。しかし、資格を取得してしまえば助産院を開業することも可能なので、キャリアップや独立したいと考えている方は挑戦してみるのもいいと思います。
医療関係以外でおすすめな他職種 3選
医療関係から離れたいという方も多くいると思います。なので、医療系以外の職種も紹介していきます。今後、医療系からは離れて働きたいという方は、ぜひ最後まで読んで下さい。
事務職
事務職も沢山種類がありますが、基本的には来客対応、電話対応、書類作成などのオフィス業務がメインになります。
書類作成等をしていくので、ある程度パソコンスキルは求められますが、1から勉強をすれば全くついていけないようなことはないので、未経験の方でも挑戦できると思います。しかし、事務職は人気なので倍率も高いです。来客対応もあるので、物腰の柔らかい方や敬語をしっかり使える方は向いています。
医療事務であれば、看護師としての経験も活かせるので、選択肢の一部に入れてみるのもいいと思います。
営業職
営業職といっても、様々な営業があります。法人営業、個人営業、ルート営業など沢山種類があるので、自身の理想な働き方に合わせて合った営業職を選ぶのがいいと思います。
営業職は最初は未経験の方がほとんどなので、挑戦しやすい職種でもあり、今までの人生で培ってきたコミュニケーション能力や観察力を活かせる場所でもあります。しかし、会社によってはノルマがきつい場所もあるので、プレッシャーが嫌で看護師を辞めた方はあまり向いていないと思います。
営業職はやはり男性が多いため、今までと違い働きやすさは生まれる可能性が高いと言えます。
美容関係
美容関係の仕事も様々ですが、ネイリストやコスメの販売員などの美容部員、エステティシャンなどが挙げられます。
看護師として、今まで働いていて思うようにネイルができなかったり、マツエクができなかったりと制限があった分、自身の美容にも気を使えるようになるので美容関係に興味がある方はとても向いていると思います。
施術スキルなどは取得する必要がありますが、コミュニケーションスキルなども養えるので今の自分と全く違う自分になりたい方にはいいチャンスになると思います。
まとめ
一般の看護師から他職種に、転職する上でおすすめのの転職先を紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
看護師の方は資格を取得までも、取得してからもストレスやプレッシャーが沢山かかる職業ですよね。数年前までは、一つの職場に何十年も働くのが正義みたいな風潮でした。しかし、今は「しんどすぎる…」と思われている方は我慢せずに、転職をしてもいい時代です。
我慢をせずにあなたの人生が、より良くなる選択をするようにしてください。
看護師以外にもあなたがやりたいことや向いている職種が、きっと見つかるはずです。これを機に何がしたいのか、あなたに合っている職種は何なのかを真剣に考える機会にぜひしてください。